a.承認の目的は加盟店が立替払金を続行するかどうかを決定する上で助けになる情報を提供することです。
b.全ての立替払金について、加盟店は要承認基準額未満の立替払金を除き、承認を取得する必要があります(3.4項「要承認基準額」を参照してください)。承認は、当社が3.3項「見積もり承認」に挙げられている業種に区分した加盟店または取引形態を除き、立替払金全額についてのものでなければなりません。
c.承認は(i)立替払金の利用者がカード会員であること、(ii)立替払金が実際に有効で真正なものであること、(iii)当社が立替払金が受け入れること、(iv)立替払金について加盟店に支払いがされること、(v)加盟店が返還請求の対象とならないこと、または(vI)決済請求する立替払金が拒絶されないことを保証するものではありません。
a.承認は承認日後7日間有効です。加盟店は元の承認日より7日目以降に立替払金の決済請求をする場合、新しい承認を取得しなければなりません。
b.注文から7日以上後に立替払金にかかる物品またはサービスが出荷または提供された場合、加盟店は、注文時、及び物品またはサービスをカード会員に出荷または提供するときに再度、立替払金の承認を取得しなければなりません。
c.新しい承認を売上票に記載しなければなりません。承認リクエストが拒否された場合、物品やサービスを提供したり、立替払金の決済請求をしてはなりません。これを行うと、返還請求の対象となります。
d.見積もり承認期間については、3.3項「見積もり承認」を参照。
a.当社が加盟店を以下の業種のいずれかに該当すると判断した場合、承認時に最終的な立替払金の額が明らかでないときは下記の見積もり承認手順が適用されます。
b.加盟店は以下に掲げられた業種においてのみ見積もり承認を取得することができます。承認金額を過剰に見積もらないようにしてください。加盟店は、承認を申請する前に当該見積もり額について、カード会員の同意を取得しなければなりません。
c.旅行業(例、宿泊、クルーズ船及びカーレンタル)については、予約またはチェックイン時に、1日あたりの料金及び滞在を予定している日数に税金とその時点で知りえた他の附属費用を足した額に基づいて、立替払金の見積額を判断し、承認を取得します。加盟店は生じうる損傷または盗難についての額を見積もり承認に含めてはなりません。加盟店は旅行の間断続的に(日毎以下にはならない)承認を得て、決済請求を行うことができます。
d.4か月を超える期間のレンタカーの場合、加盟店は複数月のレンタル期間の各レンタル月の額を当該レンタル月の直前に承認を取得するものとします。加盟店は複数月のレンタルプログラムが適用法を遵守していることを表明し、この記載をもって保証するものとします。
e.業種にかかわらず、見積承認の期限までにかかる立替払金を決済請求をしなければなりません。加盟店は、立替払金が承認を取得した額を超過した分についてカード会員の同意を取得しなければなりません。
f.立替払金の最終金額が以下に該当する場合:
i.加盟店が承認を取得した額に、以下に示した見積もり承認率を適用し加えた額を超えない場合、追加の承認は不要です。
ii.加盟店が承認を取得した額に、以下に示した見積もり承認率を適用し加えた額が上回る場合、加盟店は新しい承認を取得しなければなりません。承認を取得しない場合、または加盟店が申請した承認が却下される場合、当社は元の承認額に見積もり承認率を適用し加えた額を超える分について返還請求権を有します。誤解を避けるために記すと、当社は、承認取得の不履行以外の理由においても、立替払金の最終額についての返還請求権を有します。
g.見積もり承認は下記の該当する見積もり承認期間の間有効です。加盟店は見積もり承認期間内に決済請求をしない場合、新たな承認を取得しなければなりません。
業種 |
MCC |
見積もり立替払金差分 +/- |
承認の有効性 |
---|---|---|---|
食堂、レストラン |
5812 |
30%2 |
7日間 |
バー・居酒屋 |
5313 |
30%2 |
7日間 |
日用品店(CNP) |
5411 |
15%1 |
7日間 |
小売店(CNP) |
すべてのMCC |
15%1 |
7日間 |
タクシー及びリムジン |
4121 |
20% |
7日間 |
自動車レンタル |
7512 |
15% |
レンタル期間 |
宿泊費 |
7011 |
15% |
滞在期間 |
モーターホーム及びRVレンタル |
7519 |
15% |
7日間 |
蒸気船及びクルーズ船 |
4411 |
15% |
クルーズ期間 |
トラックレンタル |
7513 |
15% |
7日間 |
ファストフードレストラン |
5814 |
30%2 |
7日間 |
美容室及び理容室 |
7230 |
20% |
7日間 |
ヘルス&ビューティ・スパ |
7298 |
20% |
7日間 |
1 小売店と日用品についての15%の見積もり立替払金の差分はカード非提示取引にのみ適用されます
2 レストラン、ファストフード及びバー・居酒屋でのデビット及びプリペイド取引の見積もり立替払金の差分は20%です
a.指定店舗に要承認基準額を割り当てていない限り、額にかかわらずすべての立替払金については要承認基準額ゼロを維持しています。指定店舗において同一日における同一のカード会員による1 回または複数の立替払金がこの要承認基準額またはそれ以上になる場合は、指定店舗は、承認を取得しなければなりません。
a.承認の請求に対する回答は発行者により発せられ当社から加盟店に送信されます。加盟店からの承認請求に対し発せられる最も典型的な回答は以下のとおりです。実際の表現は異なるかもしれないため、加盟店の機器にどのように承認の回答が表示されるかを加盟店のプロセッサ、端末機の設置者に確認してください。
承認の回答 |
何を意味するか |
---|---|
承認 |
立替払金が承認されました。 |
一部承認 |
立替払金が承認されました。承認は請求された元の価値より少ない額についてのものです。立替払金は承認された額についてのみ決済請求しなければなりません。カード会員が支払うべき残りの資金を別の支払い方法を通して回収してください。 複合取引登録の場合、加盟店はプリペイドカードによる支払と他の支払い手段または支払い方法と統合することについて加盟店のポリシーに従って行うことができます。 |
拒否またはカード受付不可 |
立替払金が承認されませんでした。物品またはサービスの提供、立替払金の決済請求をしないでください。 カード会員に直ちにカードが拒否されたことを伝えてください。カード会員が質問や心配事がある場合、カードの裏にあるカスタマーサービスの電話番号にかけるように勧めてください。拒否された理由は絶対に話さないでください。 拒否を受け取ったあとに決済請求をした場合、当社は立替払金を拒絶するか、または加盟店が返還請求権の行使の対象となります。 |
回収 |
カードを回収しなければならないことを示す発行者の店頭の回答を受け取る場合があります。この回答を受け取ったときには、加盟店の内部ポリシーに従ってください。絶対に加盟店と従業員を安全でない状況に置かないようにしてください。加盟店の内部ポリシーがそう指示する場合、承認課に連絡を取って回収作業を開始することができます。 |
a.加盟店はすべての承認請求が技術仕様(1.3項「当社仕様の遵守」を参照してください)に準拠していることを確認しなければなりません。承認請求が技術仕様に準拠していない場合、承認は却下されるか、承認コードが取得されていないものについては当社は決済請求を拒絶または返還請求権を行使する場合があります。
b.カードを読み取ることができず、承認を得るために立替払金をキー入力する必要な場合、加盟店はキー入力立替払金の要件に従わなければなりません。
c.承認を取得するために電子的POSシステムを使用している場合、承認は売上票に自動的に印字されなければなりません。
d.POSシステムの問題、システム停止または電子的立替払の途絶により承認を取得できない場合、加盟店は以下のとおり電話による承認を取得しなければなりません。
i.承認課に架電し、以下を提供します。 カード番号またはトークン、加盟店番号、立替払金額。状況によって有効期限やCID番号など追加の情報を求められる場合があります。
ii.回答が提供されます。承認請求が認められた場合、決済請求の承認コードを読み取り、POSシステムに承認コードを入力してください。
iii.この種類の立替払金を完了するための指示については、端末の設置者、プロセッサまたはアメリカン・エキスプレスと直接接続がある場合はアメリカン・エキスプレスの担当者に連絡してください。
iv.承認を電子的に取得できないことが当社の承認システムの利用不可または稼働不能によるものでない限り、当社は電話による承認の請求について各立替払金に手数料を請求する場合があります。
a.カード識別(CID)番号は承認プロセスの一部としてカード会員の検証にもう一段階提供します。CID番号はカードに印字されています。
b.承認中に立替払をしようとしている人が提供したCID番号がカードに印字されたCID番号と一致しない場合、加盟店の内部方針に従ってください。
c.注:CID番号はいかなる目的のためにも保存してはなりません。リアルタイムでの立替払金のみのために利用できます。データセキュリティ運営方針(DSOP)を参照。
a.承認期間内にアメリカン・エキスプレスに決済請求をしようとしない場合、加盟店は承認された立替払金を承認を取り消すことが勧められています。3.2項「承認期間」を参照。
b.承認取り消しメッセージを送ることにより、対応する立替払金の承認を取り消すことができます。
c.当社に売上票を提出した後は、承認を取り消し、破棄または変更することはできません。たとえば、立替払金に誤謬があったもののすでに売上票が提出されている場合、システム上立替払金の変更を請求することができません。その代わりに、加盟店は4.3章「取消の決済請求」
a.事前承認は、承認された立替払金を事後的に決済請求できるようにするために物品またはサービスを提供する前に提出する承認請求です(例、給油機のCAT)。